私の本性を話します|自然体の演奏と模範演奏の違いについて

今日は、講師としての私と、その仮面をとった私の本性についてお話ししたいとおもいます。

長年の講師経験と「基本の形」への絶対の自信

私は長年ギター講師をしてきており、レッスンや著作で皆様に伝えている「基本の形」には、絶対の自信を持っています。
例えば右手で5〜2弦を同時に鳴らしたあと、右手を前方へ遠く離したりはせず、「最小限の動きを意識する」ということ。そのまま弦の近くで待機させ、次の右手の動きにそなえます。
こういった教えは全て、初心者の方が圧倒的に楽に、挫折せずに上達するための「正解」です。
だからこそ、レッスン中での講師としての私は、皆様が迷わないよう「最も美しいお手本」であり続けるために、一生懸命自分を律して模範演奏としてお手本を示しています。

本性を白状します

ですが、白状します。私の本性は「自由な演奏者」だと思います。
いや、正直全く隠せてない気もしますが…

普段のありのままの自然体の状態で、大好きな曲に没入して無意識の状態になると、
感情を乗せて派手な動きをしたくなってしまいます。

例えば、先ほど出した例。右手で5〜2弦を同時に鳴らしたあとにどうするかというと、

右手を前方へめちゃくちゃ遠くに離したりしています。またそのあと右手をフォーミングしなくてはいけないので、実はこれ、自分でわざわざ難易度を上げている動きでもあります。

それでもあえてこういう動きをするのは、自分のテンションを上げ、「ひゃーたのしいぜーい!」とさらに演奏に没頭していく……。
それが楽しくて仕方がないのです。

講師の方の中には、演奏をされている際にも、派手な動きなどはせず、誠実に演奏をされている方もいらっしゃいます。
そのほうが一貫していて、生徒さんにとってはわかりやすくて良いとは思うのですが、
どうにもこうにも、これが私の本性であり、これを常に365日押さえなきゃいけないとしたら…ちょっと考えただけでも、そんなことは悲しすぎる。世界の終わりだ..という気持ちになってしまいます。

これだけは伝えたい。自由にできるのは、徹底的に基礎を叩き込んだから。

ただ、
これだけは伝えさせてください。

私が今、自由に形を崩して「ひゃーたのしいぜーい!」と爆発できているのは、かつて徹底的に基礎を叩き込んで、自分の中に土台作ったからです。

自由への近道は、実は一番地味に見える「基本」の中にあります。

だから皆様には、まず本や講座でお伝えしている「安定する最小限の動き」をマスターしてほしいのです。それが最初の大事なステップです。

演奏動画と、模範演奏の使い方をわけてほしい

そして、その基本の最初のステップをマスターする際には、

私の自由な演奏動画ではなく、模範演奏として撮影した動画を参考に練習していただけたらと思います。

2音からのおとなソロ・ギター[映画音楽]では
本に付属の模範演奏があります。
全て、しっかり「講師モード」のスイッチを入れ、自分を律し、丁寧に誠実に演奏した動画となっています。

ぜひ、そちらを参考にしていただき、まずは基本をマスターしてください。

自由な演奏動画は、その先にある表現として楽しんでいただけたら幸いです。

終わりに

自分のこういった部分に落ち込みかけたこともあるのですが…
こんな私だからこそ、

「誠実」「わかりやすい」だけではない、「ドラマティック」「感情がある」アレンジをできるのではないかと思っています。

2音からのおとなソロ・ギター[映画音楽]では、「かんたん」と「かっこよさ」の両立をテーマに、

映画音楽のドラマティックな部分をいかに表現できるかと考えてアレンジしましたので、

ぜひぜひ、みなさまに弾いていただけたらうれしいです。

そして、
何よりも伝えたいこと。
初心者さんは、まずは、「基礎」をマスターすることが大事です。
その先に、あなただけの「ひゃーたのしいぜーい!」がきっと待っています。