コードダイアグラム×部分を左手でミュートする方法

今日は、コードをギターで弾く時に、右手で弾かないようにする×(バツ)印が書いてある弦を、左手でもミュートする方法をおはなしします。

×(バツ)印が書いてある弦は弾かないようにする

たとえば上記のCコード。6弦に×印が書いてあります。これは「6弦は弾かないで、5〜1弦を弾いてください」という意味です。

右手も左手も使って、×印の弦を鳴らさないようにしよう!

6弦に×印が書いてあった時には、

右手でストロークする時は、5弦からピックを当てて、5〜1弦をストロークするようにします。

右手で指弾きアルペジオする時は、6弦は弾かないようにして、5〜1弦を使ってアルペジオをします。

それだけではなく、左手も使って6弦×印をミュートしておくと、さらに安心です。もし右手で間違えて6弦を弾いてしまっても音は鳴りません。他の弦を弾いてる時に共鳴して6弦が鳴ってしまうこともありません。

傘とレインコートどっちもあれば安心★笑

雨が降った時に、傘をさすだけではなくレインコートも着ちゃう!みたいな感じで(笑)右手も左手もどちらも使って6弦×印をミュートしておくととっても安心です。

 

Cコードの6弦×印を左手でミュートする方法

たとえば、Cコードの場合。

5弦3fを押さえている薬指の指先を、軽く6弦に触れさせてミュートするか、

親指で軽く6弦に触れてミュートしましょう。

手が小さめの方は薬指の方がおすすめ、大きめの方は親指の方がおすすめです。どちらでも、あなたの手の大きさに合う方でやってみましょう。

ちなみに私は薬指を使ってミュートしています。

Cコードの構成音

さて、ここで音楽理論のおはなしです。

Cコードの構成音は「ドミソ」です。ルート音(ベース音、一番低い音)は「ド」です。

 

6弦はミの音。Cコードの構成音

「弾いちゃダメ」とおはなしした6弦の開放は「ミ」の音です。

弾いちゃダメと×印書いてはいますが、実は弾いてもそんなに変にはなりません。

ミの音はコードCの構成音(コードトーン)なのでそれほど変にはならないのです。

なので、そこまで「絶対に、絶対に…何が何でも弾いちゃダメなんだ…..!!!!どうにかしてでも….!!!!!」というほどではないので、なかなか6弦ミュートが上手くいかなくても大丈夫、それで曲を弾いても変にはならないので、気楽に気長に練習しましょう。

Dコードの5弦と6弦×印を左手でミュートする方法

Dコードは5、6弦にバツ印がついています。

5、6弦をミュートするには、この場合は親指を握り込んでぐぐっと5、6弦まで持ってきて軽く触れさせます。

ネックが太めのギターで、手が小さい方にはかなり厳しいと思います。できない場合は、6弦だけでも親指で軽く触れてミュートしましょう。

女性の平均的な手の大きさの私も、アコギのネックの太さだとカポをつけるとできないので6弦だけでも親指で軽く触れてミュートするか、絶対に5弦のラの音を鳴らしたくない時はA型またはE型のセーハDコードを押さえています。

Dコードの構成音

Dコードの構成音は「レ ファ♯ ラ」です。ルート音(ベース音、一番低い音)は「レ」です。

 

5弦はラの音で構成音、6弦はミで9thの音

弾いちゃダメとおはなしした5弦はラの音でDコードの構成音なので、弾いてもそれほどへんにはなりません。

6弦はミで、構成音にはなく、ルートのレの音からみて9thの音です。

9thはDメジャースケールの中の音なので、こちらも「絶対に絶対に…!!!!弾いたらあかーーん!!!!」というほどすんごく変になるわけではありません。

ですが、構成音でない音は、いくらスケールの音だといってもやっぱり、構成音と比べると変です。

5弦の方は変さ15%で、6弦は変さ30%というところかな…(私の主観ですw)

なので、先ほどもおはなししたとおり、6弦だけでも親指で軽く触れてミュートできるように練習していただけたらと思います。

 

Cmコードの6弦×印を左手でミュートする方法

こういったセーハでのCmコードの場合、6弦をミュートさせます。

セーハしている人差し指の指先を軽く6弦に触れさせてミュートしましょう。

Cmコードの構成音

Cmコードの構成音は「ド ♭ミ ソ」です。ルート音(ベース音、一番低い音)は「ド」です。

 

6弦はミの音。弾いちゃダメ、ゼッタイ!

今までCコードもDコードも「弾いてもそこまで変にはならないよ〜」とおはなししましたが…

Cmコードの場合は、6弦は絶対に弾いてはいけません!!

 

…..なんか怖いのが書いてあります(笑)

弾くと怖いのがやってきてギャンギャー!!!と鳴きますよ!!(笑)あぁ怖い怖い…

6弦の音は「ミ」、Cmコード「ド ♭ミ ソ」。ナチュラルのミと♭のミが同時に鳴ると「ひぇぇぇ…..」という音が出てしまいます。がんばってミュートしましょう。

もしくは、人差し指セーハを6弦からするようにすると、6弦の音は「ソ」になりますので構成音の音で鳴っても変にはなりません。

 

Cdim7コードの1弦と6弦×印を左手でミュートする方法

Cdim7コードでは×印が二箇所もあります。

まず、6弦の×印は、

5弦を押さえている中指の指先で軽く6弦に触れてミュートするか、親指で軽く6弦に触れてミュートします。

1弦の×印は、

2弦を押さえている小指を若干寝かせて、1弦に軽く触れさせるか、3弦を押さえている人差し指を軽く1弦に触れさせてミュートをしましょう。

 

Cdim7コードの構成音

Cdim7コードの構成音は「ド ♭ミ ♭♭シ(ラ)」です。ルート音(ベース音、一番低い音)は「ド」です。

 

1弦と6弦はミ、弾いちゃダメ、ゼッタイ!

1弦と6弦は「ミ」の音です。Cdim7コードの構成音は「ド ♭ミ ♭♭シ(ラ)」。

同時に鳴ると「ギョァアアーー!!!」というものすごい音になってしまいますので、絶対に慣らさないようにしましょう!

また怖いのが出てきました(笑)今度は2匹も…

「弾いたら怖いのが出てくるー!!」と思って、怖いの出てこないように一生懸命練習しましょう。

他のコードも、×印は左手を上手く使ってミュートしよう

今回は4つのコードをご紹介しました。

他のコードも今回ご紹介した方法を参考に、×印を左手も上手く使ってミュートしましょう。

コードトーンの音なのか、すごく変な音なのか?

ちなみに、コードで×印がある場合に、もし×を弾いてしまった時、

1.コードトーンの音なので、別に変にはならない場合(Cコードの時の6弦のように)

2.弾いてしまうと「ぎゃぁぁ〜!?」とすごい変になってしまう場合(Cdim7コードの1,6弦のように)

の、2通りあります。

実は、ギター初心者さんが最初にやりはじめる簡単なコードの押さえ方って1がすごく多いです。コードC7、Cmaj7、A、Am、Am7、A7、Amaj7の6弦、Dm、D7、Dm7の5弦、Fmaj7の1弦と5弦など。

なので、初心者さんのうちは、そこまでミュートを気にしすぎなくても良いと個人的に私は思っています。

真面目な性格の方は「絶対に×弾いちゃだめだ…」とこだわりすぎてしまい、ギターがつまらなくなってしまいがち。

最初のうちはとにかくコードを大まかにでも弾けるようになって、曲を弾いてギターの楽しさを感じるのが大事と思います。

それでたくさんの曲を弾けるようになり、ギターのとりこになったあとに、「しっかり一つ一つのコードの無駄な音を鳴らさないように」とミュートの練習をはじめる、という順番が私は個人的にはおすすめです。

動画もあります

同じ内容の動画もあります。実際に音を出しながら説明しています。ぜひご覧ください。