ギターのストロークをリズム感良く上手くやるためには「空ピック」が大事!

今日はストロークを上手くやるためには「空ピック」が大事というおはなしです。

ストロークをこれから練習しようという初心者さんには特に読んでいただきたい記事です。

そもそもギターのストロークってなに?

ギターで、コード(和音)をジャカジャカとピックでかき鳴らすことを「ストローク」といいます。

「アコギといったらこれ!」という感じです。

アコギでリズム感良く爽やかにジャカジャカストロークするのはとってもかっこよくて素敵です。

海外では「strum」

豆知識!「ストローク」というのは日本だけです。海外だとストロークではなく「strum」というそうです。

アップストロークとダウンストローク

ジャカジャカとピックでかき鳴らしてストロークをする時に、

ピックを上から下に振って音を出すことを「ダウンストローク」

下から上に振って音を出すことを「アップストローク」といいます。

このように矢印を使ってあらわしたり、

こういったピッキング記号で表します。

※このブログでは矢印であらわしています。

ストロークの上手さは、リズム感の良さ!

リズム感が良いと、ストロークが上手くきこえます。

では、どうしたらリズム感よく、上手いストロークができるのでしょうか?

そのための方法は色々とありますが、

今日は、特に初心者さんに知っておきたい、とても大事なことを一つ、お伝えします。

それは、空ピックを使ってストロークすることです。

空ピックとは?

まず、空ピックとは何でしょう?

それは、右腕でピックを持って、腕を上下に振るけど、ピックを弦に当てないで「スカッ」っと、空振りをすることです。

ピックを空振りするから「空ピック」です。

かっこがついている矢印が空ピックになります。

常に均一に腕を動かす

こちらのストロークパターンは俗にいう8ビート・ストロークパターン。

様々な曲で使われている王道のストロークパターンです。

言葉であらわすと「タータタ・ータタタ」です。

これを弾く時に、

実際に音が出ている「タ」の部分だけ腕を動かしピックを弦に当てるのではなく、(※下記の悪い例参照)

腕は常に均一に動かしておいて、「タ」の部分だけピックを弦に当てて、音が出ていない「ー」の部分は空ピックをする

というのが、上手くストロークをするための重要なコツとなります。

常に腕を動かして8ビートのリズムをとっている

こちらの空ピック部分も含めた矢印の数は8つになります。

1小節につき8回腕を動かしています。

これはつまり、ストロークをしながら、常に腕を動かして8ビートのリズムをとっているということになります。なので、安定してリズムを刻んでいくことができるのです。

また、それ以外にもメリットがあります。

疲れにくい

腕を均一に振っている方が、腕が疲れにくくなります。

なので演奏をしていても疲れにくくなり、長時間演奏することができます。

ミスが減る

腕の動きは1小節に8回。

空ピックをしている部分も、常にリズムと合っているので、

もし空ピックをするはずの部分で間違えて弦にあたって音が出てしまっても、

それはリズムと合っている音なので、おかしなミスにはなりません。

むしろ、「アレンジしたのかな〜かっこいいな」という感じになります。

※悪い例

空ピックをいれずに、腕の振り方が不定期になってしまっているストローク。これは悪いストロークです。

私が見てきた中で、教えてくれる人がいなく独学でギターを練習してたら、悪い例のストロークで練習してしまった、という方が結構いました。

「やばい!私これでやっている!」と今気付いた方は、

今このブログを読んでいただいて、今気付くことができて本当によかったです。

このままさらに何十年も続けていたら、ついてしまった癖をなおすのがもっともっと大変になっていました。今気づいてよかったです。

これからちょっとずつなおしていきましょう。

実際に練習してみましょう。

それではこちらの、4分の4拍子で8ビートのストロークからやっていきましょう。

1拍目の裏と3拍目の表が空ピックになっています。

「タータタ・ータタタ」というパターンです。

まずは手拍子をしながら言葉で言う

意外と皆様飛ばしがちですが、ものすごーく大事な練習。

まずはギターは弾かずに、1,2,3,4と手拍子をしながら「タータタ・ータタタ」と言ってみましょう。

目で見ながら練習

超完璧に楽々、手拍子しながら言葉で言えるようになったら、

1拍目の裏と3拍目の表で、腕は降るけどピックは弦にあてずに「スカッ」っと、空ピックをしましょう。

とにかく、最初は、このようにストロークに↑↓と(↑)などを書き込んだものを大きく見やすく紙に書いて、

それを見ながら、ゆっくりじっくりやっていくことです。

身体も動かしながら練習

ギターを弾きながら練習して、根気いるなぁ、、少し疲れた、、はぁ難しいなぁ、、と思ったら!

ギターを置いて、身体を動かしながら右腕を振る練習をしてみましょう!

ター(左足)タタ(右足)ータ(左足)タタ(右足)

というふうに、一拍ごとに足踏みをしながら右腕を振ってみましょう。

そんなすぐにできるわけがないとわかっておく

この、空ピックをいれながらストロークする練習は、はじめはものすごく難しいです。

慣れるのにはかなりの時間がかかり、根気がいります。

なので、すぐにできなくても焦る必要はないです。じっくりやっていきましょう。

裏技「スカッ」と言っちゃう

また、なかなか感覚がつかめない場合は、「じゃんスカッじゃじゃ・スカッじゃじゃじゃ」と言葉に出して「スカッ」と言っちゃうのも手です。

この方法でどうしても何やっても感覚が掴めなかったかたが掴めたことが何度かあったので、ぜひ試してみてください。

ストローク練習問題 (8ビート)

「タータタ・ータタタ」のストロークができるようになったら、

こちらのストロークも練習してみましょう。

練習問題その1

練習問題その2

練習問題その3

以上、できましたか?

他も、パターンを自分で作って練習してみましょう。

メトロノームを使ってのストローク練習方法

ストローク練習をする際に、中級者さんはメトロノームを使って練習していただきたいなと思います。

ギターをはじめたての初心者さんは無理して使わなくても大丈夫です。

初心者さんのうちから無理してメトロノームを使って練習をして、難しくてなかなかできずギターがつまらなくなり挫折してしまう方もいるからです。

初心者さんはまずは「ギター楽しい」と感じてもらい、続けていくことがなによりも大事です。

こちらの記事もおすすめです。是非お読みください。

 

3連符やあえて全部ダウンストロークなど、右腕を均一に振らないストローク

さてさて、右腕を均一に振るストロークについてお話ししてきましたが、

3連符(2拍3連、1拍3連、1拍6連など)をするときは例外なのと、

また、あえて、全部ダウンストロークのみで弾く場合など、例外もあります。

ですが、ギターを練習していく順番として、

まず第一に、基本の、右腕を均一に振るストロークを完璧にマスターした上で、例外のストロークを練習してほしいなと思います。

基本がしっかりできていれば、応用編をやりはじめた時もすぐにかっこよくできます。

上手い人のストロークは、めちゃめちゃかっこいい!

ストロークが上手い人は、初心者さんでもできるようなシンプルなストロークパターンを弾いているだけでも、

「上手い!かっこいい!!」となります。

それだけで様になる。場の空気を一瞬にして変えてしまう。

アコギをジャカジャカストロークすることにはそんな力が潜んでいます。

そうなるための第一歩が、今日このブログでおはなしした「空ピック」にあります。

ぜひ、根気よく練習していってくださいね。

動画での解説はこちら

https://youtu.be/VcwjqNJiBl8

当ブログと同じ内容を、16ビートストロークを例にしておはなししています。

豪華2人のゲストにご出演いただいています。

矢瑠木 梨子(やるき なしこ)さん、洲都六 馬夫(すとろく うまお)さん、ご出演ありがとうございました。

ストロークのやり方自体の解説はこちら

 

【アコギ始めたらまずはこれ】ギター初心者向けストローク1【8ビート】

 

https://youtu.be/VvOIxX4OZVE

こちらの動画の、難易度3が当ブログでたくさんでてきたストロークパターンになっています。