こういう図は見たことありますか?
これを、サークルオブフィフス(五度圏)といいます。
学校の授業で習った人もいるかもしれません。私は高校の授業で習いました。
このサークルオブフィフス(五度圏)はとっても便利な図で、そのキーの調合がすぐわかったり、ドミナントモーションやトライトーンがわかるなどなど、覚えるとたくさんのメリットがあります。
ですが、便利といったって、
何か難しそうだしよくわかんない!という方に、今日はサークルオブフィフス(五度圏)について、まずは簡単に楽しく説明したいなと思います。
動画もあります
ⅤドミナントちゃんはⅠトニックくんのことが大好き♪
先日、こんな記事を書きました。
●スリーコード(主要三和音)とは。トニック、ドミナント、サブドミナント 楽しい音楽理論講座
五番目のダイアトニックコードⅤことドミナントちゃんは、一番目のダイアトニックコードⅠのトニックくんのことがだ~いすき!
「トニックくんのところに今すぐ行きたいな♪」と、いつも考えているんです。
GちゃんはCくんのことが大好き
たとえば、キーがCの場合、ⅠトニックはC、ⅤドミナントはGですね。
さてさて、そのGちゃん。大好きすぎて、Cくんのところに行ってしまいました。
度数でいうと、完全4度上に行ったということです。
Cくんには他に好きな人が
さて、Gちゃんにすっごく愛されているCくんですが、
実は、Cくんには他に好きな人がいます。
どがーーーーん!!!\(◎o◎)/うっそでしょーーー!
その相手とは、Fちゃんです。
Cくんにとっての完全4度上は、Fちゃんなんです。
というわけで、Cくんは大好きなFちゃんのところに行ってしまいました・・
片思いは続く。
さて、Fちゃんにとっての完全4度上は、B♭くんです。
FちゃんはB♭くんのことが大好き。B♭くんのところに行ってしまいました。
そして、B♭の完全4度上は、E♭。
E♭の完全4度上は、A♭。
A♭の完全4度上は、D♭。
D♭の完全4度上は、G♭(F♯)。
G♭(F♯)の完全4度上は、B。
Bの完全4度上は、E。
Eの完全4度上は、A。
Aの完全4度上は、D。
Dの完全4度上は、G
・・・おぉっ!?G!?
誰一人両想いになることなく、片思いの先をたどっていったら、なんと最初のGちゃんに戻ってきてしまいました。
ぐるーっと一周してしまいました!
サークルオブフィフス(五度圏)とは、永遠に続く片思い!
そう、この、永遠に続く片思いの図のことを「サークルオブフィフス(五度圏)」というのです!
何てせつないのだ~~~!笑
で、見ていただけるとわかりますが、
GにとってCは完全4度上で、
CにとってのGは完全5度上なわけです。
表裏一体なわけですね!
私はこのことを「好きの反対は無関心。好きと嫌いは表裏一体!」っていう話と連想せずにはいられません(笑)
おすすめ記事「サークルオブフィフス(五度圏)」を使って、ギターの指板上の音名を覚えよう
このように、完全5度・完全4度で進んでいって、ぐるっと一周したものが「サークルオブフィフス(五度圏)」なわけです。
いろいろと便利に使える図です。その使い方の一つをこちらの記事でご紹介しています。
おまけ:2面性のある人たち(笑)
おまけです。
Cくんの2面性についてみてみましょう(笑)
Cのキーでは、ⅠトニックのCくん。どーんっと腰に手をあてて堂々と立っています。ⅤドミナントのGちゃんに熱烈に愛されても揺らがず、堂々としていますね!
それが・・・
Fちゃんの前では、こーんなでれでれしたCくんになっちゃいます(笑)
それは、キーFの世界では、CくんがⅤドミナントで、FちゃんがⅠトニックだからなのですね。
まるで、職場ではバリバリしっかり働いてるクールな人が、
家に帰って奥さんの前ではデレデレになっているようです(笑)
そんなわけで、同じドミソでできたCコードでも、キーが違えば、性質も違うんです。
以上、おまけも読んで下さり、ありがとうございました。