スケール、スケールってよくきくけど、そもそもいったいスケールって何なんだろう・・という方に、とても簡単な説明をしたいなと思います。
「スケール」は、1オクターブ内の音を基準の音から順番に並べたもの
スケールとは、基準の音から順番に、1オクターブ内の音を、並べたもののことをいいます。
日本語で「音階」といいます。
その並べ方によって、ドリアンスケール、ハーモニックマイナースケールなど
「●●スケール」と名前がそれぞれついています。
では、今からイラストを使ってわかりやすく説明していきます。
12人の人を、階段の上に並べる
音は、1オクターブにつき、12種類あります。
ド/レ♭・ド♯/レ/ミ♭・レ♯/ミ/ファ/ソ♭・ファ♯/ソ/ラ♭・ソ♯/ラ/シ♭・ラ♯/シ
の、12種類です。
この12種類の音を、12人の人に例えて考えてみます。
基準の音は、「ド」くんにします。
「ド」くんを、階段の一番下にして、12人全員を並べました!
半音、全音
ちなみに、この、階段の一段分のことを、半音
階段の二段分のことを、全音(または1音)といいます。
階段の三段分は1音半、階段の四段分は2音です。
「ドレミファソラシド」にもスケールの名前が!
さて、↑の、12人が並んだ階段ですが、
♯シャープ、♭フラットが付いている人たちには抜けてもらって、
「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」だけで階段に並びました。(+1オクターブ上の「ド」にも、便宜上並んでもらっています)
ドレミファソラシド。
この並び方のことを「メジャースケール」といいます。
「ダイアトニックスケール」「イオニアンスケール」ともいいます。
誰もが知っている、有名なドレミファソラシドに、実はそんな名前がついていたのです!
メジャースケール。ダイアトニックスケール。イオニアンスケール。名前だけきくと呪文みたいで難しそうですが、内容は簡単。ドレミファソラシドを基準のドから並べたものです。
並んでる間隔が重要
そして、その並んでる間隔ですが、
「ミ」「ファ」。
「シ」「ド」は、隣同士でくっついていて仲が良さそうです!
他の人たちは程よい距離感がありますね!(笑)
この、並んでる間隔はとても大事です。
間隔がこのように「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」となっているからこそ、メジャースケール(ダイアトニックスケール・イオニアンスケール)と言うのです。
もしこの間隔が、ひとつでもずれると、違うスケールになります。
例えば、3番目の半音が全音に変わり「全音・全音・全音・半音・全音・全音・半音」になると、それは「リディアンスケール」というものになってしまいます。
どのキーでも、並ぶ間隔は同じ
キーは、キーC、キーC♯、キーD・・と全部で12キーあります。
並ぶ間隔を、「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」にすれば、12キーどのキーでも、メジャースケール(ダイアトニックスケール・イオニアンスケール)となります。
例)キーDでのメジャースケールは、「レ」「ミ」「ファ♯」「ソ」「ラ」「シ」「ド♯」
ナチュラルマイナースケール・エオリアンスケール
お次は、「ド」、「レ」、「ミ♭」、「ファ」、「ソ」、「ラ♭」、「シ♭」だけで、階段に並んでみます。
並び方の間隔は、「全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音」。この並び方のことを「ナチュラルマイナースケール」または、「エオリアンスケール」といいます。
メジャーペンタトニックスケール
上記の2つは、7人(+1オクターブ上の「ド」くん)でしたが、スケールは必ず7人とは限りません。
今度は、「ド」、「レ」、「ミ」、「ソ」、「ラ」の5人だけを選んで並べてみます。
並ぶ間隔は「全音・全音・1音半・全音・1音半」。
この並び方のことを、「メジャーペンタトニックスケール」といいます。
ホールトーンスケール
こーんな面白いスケールもあります。なんと!並ぶ間隔がぜーんぶ全音です。
これを、「ホールトーンスケール」といいます。
音の並び方によって、さまざまなスケールがある
・・と、そんな感じで、音の並び方によって、さまざまなスケールがあります。
今日は4種類だけを紹介しましたが、この他にもた~~くさんのスケールがあります。
今日はとりあえず、スケールとはどんなものなのかを知っていただけたら良いなと思います。
その他のスケールは何があるか、実際に音楽でスケールをどのように使うか、スケールの練習方法、など、また別の記事でお話しします。
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