聞こえてきた曲のキーを調べる方法

今日は、聞こえてきた曲のキーを調べる方法について、お話しします。

※難易度が高いお話しです。ギター中級者さん以上向けです。

※聞こえてきた曲のキーを調べるのではなく、楽譜を見て曲のキーを調べる方法はこちらへどうぞ。

楽譜を見ただけで曲のキーがわかる方法♪「調合」を覚えよう! 楽しい音楽理論講座

こんな方におすすめの記事です

楽譜が手元にない状態でも、聞こえてきただけの曲のキーを調べることができたら、その流れてきた曲に合わせて、一緒に演奏することができます。

なので、楽譜が無い状態で人とセッションすることがある方には必須の能力です。

また、キーをすぐにわかることができたら、耳コピもしやすくなります。

そして、今からお話しする方法をやって、続けていくと、

曲のキーがわかるだけでなく、音感も良くなるというメリットもあります。

人と一緒に演奏する機会が多い方、耳コピをして楽譜などを書く方、音感を良くしたい方はぜひ最後までお読みください。

では、いってみましょう!

移動ドがわかることが前提

今からお話しすることは「移動ド」とは何かが、わかることが前提でお話ししていきます。

移動ドがわからない方は、まず、こちらの記事をお読みください。

移動ドとは?-移動ドソルフェージュ【2】

動画での説明はこちら

この記事の内容は、動画でも説明しています。

文章だけでなく、実際に音を聞いた方がわかりやすい部分もありますので、

ぜひ動画も合わせて、ご覧ください。

メロディを歌いながら、中心の「ド」の音を探す

では、どういう風に、曲のキーを探していくかというと、

まずは、

メロディを歌いながら、移動ドでの、中心の「ド」の音を探していきます。

移動ドのドレミファソラシドには、それぞれに、キャラクターがあります。

移動ドが簡単にわかる方法 ドレミファソラシドのキャラクター 移動ドソルフェージュ【5】

「ド」は学級委員

「ド」のキャラクターは、

中心の「ド」なだけあって、

ずっしり落ち着いたキャラクターです。

学校でいったら、学級委員。

「ド」の音が鳴ると、みんながまとまって、ハッピーエンド!という感じがします。

音を伸ばせば伸ばすほど、キャラクターは色濃く出る。

ですが、

ドレミファソラシドそれぞれにキャラクターがあるといっても、

ちょこっと聞いただけではわかりづらいです。

「ラララララ♪」と一つ一つの音を短く、速く歌うとわかりづらいので、

「ラーーーーーラーーーーーラーーーーラーーーーラーーーー♪」と、これでもか!というくらい、一つ一つの音を長ーく伸ばして歌いましょう。

そうすると、長く伸ばせば伸ばすほど、それぞれのキャラクターが色濃く出て、「ド」の音も見つけやすくなります。

順番に長く伸ばして、チェックしていく

では、メロディを順番に長く伸ばして、

「ド」のずっしりした感じがするか、一つ一つチェックをしていきましょう。

最初の音は比較対象がないので、とりあえず置いておく

メロディの、一番最初の出だしの音は、

比較対象がないので、とりあえず置いておきましょう。

なので、2つ目の音からスタートです。

「ラ ラーーーーーーーーー」とこれでもか!というくらいながーく伸ばして歌ってみましょう。

ずっしりした感じがしなければ、3つ目の音、

次は4つ目の音、と、順番に歌っていきます。

こちら、動画で、私が実際にやっているのをご覧いただくとわかりやすいと思いますので、ぜひご覧ください!

「ド」の音をみつけたら、楽器を使って、実音は何なのかを調べる

一つ一つ調べていき、移動ドでの中心の「ド」の音をみつけられたら、

今度は楽器を使って、その移動ドでの中心の「ド」が、実音(固定ド)では何の音なのかを、調べていきます。

まずは、適当に楽器で音を鳴らして、

それより低い音だったら半音ずつ低くして鳴らしていく

高い音だったら半音ずつ高くして鳴らしていく

そして、同じ音が出たら、

その音を中心のドとするキーが、その曲のキーです!

「ド」が実音で何だったか→何のキーか 一覧表

移動ドでの「ド」が実音(固定ド)で何だったか何のキーか
キーC
ド♯/レ♭キーC♯/キーD♭
キーD
レ♯/ミ♭キーD♯/キーE♭
キーE
ファキーF
ファ♯/ソ♭キーF♯/キーG♭
キーG
ソ♯/ラ♭キーG♯/キーA♭
キーA
ラ♯/シ♭キーA♯/キーB♭
キーB

さらに確信を持つためにチェックします

移動ドでの「ド」がわかった

実音で何の音か楽器を使って調べた

キーがわかった

ここまでいったら、そのキーが本当の本当に合っているかを、チェックします。

その「ド」の音から、ドレミファソラシドを、

流れてきた曲に合わせて適当に弾いてみます。

それで、変な感じがしなければ、OKです。

こちらも、動画で私が実際にドレミファソラシドを弾いてチェックしているのをご覧いただけたらわかりやすいと思いますので、ぜひ動画をご覧ください。

基礎練習と同じで、毎日こつこつ少しずつ続けていくことが大事。

以上、聞こえてきた曲のキーを調べる方法でした。

この方法は、ギターの基礎練習と同じで、

毎日少しずつこつこつと続けていくことが大事です。

続けていくと、

どんどん「ド」の音に確信がもてるようになってきます。

また、ドの音を見つけ出すスピードも早くなっていきます。

そして、どんどん音感が良くなってきます。

最初は簡単な曲から。徐々に難易度をあげていきましょう。

また、いきなり難しい曲に挑戦、などとしてはいけません。

最初は、簡単な曲からはじめて、徐々に難易度をあげていきましょう。

まず、最初に「ド」を探す時点で、今の自分でも間違えないで探せそうだなと思う、簡単な曲からやってみましょう。

できたら、動揺や、昔の有名な歌謡曲などは簡単な曲が多いので、そういった曲からはじめるのが良いです。

簡単な曲から、毎日こつこつとやっていくうちに、

びっくりするくらいすぐに「ド」の音がわかるようになってきます。

そうなってくると、だんだんと「ド」以外の音の感覚もわかってきて、

曲の中でもダイアトニックコード以外の難しいコードが出てきた時、転調した時などにも、感覚で、「あ、今ダイアトニックじゃないな」「あ、今転調したな」なども、わかってきます。

焦らずにこつこつ毎日やっていれば、半年くらいでその状態になれますので、気長にやっていきましょう!

こちらの記事もおすすめです。

6か月で相対音感が身につく!移動ドソルフェージュ【1】