今日は、移動ドとは何かをおはなししたいなとおもいます。
前回の記事はこちら
移動ドとは?
まずは、「ドレミのうた」を思い浮かべて下さい。
「ドーはドーナツーのードー♪レーはレモンのレー♪」
これを、一番最初の音を「ド」にしてドレミファソラシドで歌うと、
「ドーレミードミードーミー♪レーミファファミレファー♪」ですね。
これを、ドレミファソラシド歌詞バージョン と名付けます(笑)
では、ドレミファソラシド歌詞バージョン、実際に声に出してあなたも一緒に歌ってみて下さい。
「ドーレミードミードーミー♪レーミファファミレファー」
カラオケで考える移動ド
さてさて、突然ですが、あなたはカラオケに行くのは好きですか?
カラオケでは、キーを自分の好きなキーに変えられますね!
♯ボタンを押すと半音一つ分ずつキーが高く、♭ボタンを押すと半音一つ分ずつキーが低くなります。
先ほどの、ドレミファソラシド歌詞バージョンのドレミのうた、
カラオケに行って歌ってて、キーを変えました。
キーを変えても、
「ドーレミードミードーミー♪レーミファファミレファー♪」と歌います。
これが、移動ドです。
一番最初の音を「ド」にする
例えば、♯ボタンを一回押して、キーを一つ高くしたら、
ピアノで弾くと「レ♭ーミ♭ファーレ♭ファーレ♭ーファー♪ミ♭ーファソ♭ソ♭ファミ♭ソ♭ー♪」と弾きます。ちなみにこちらを「固定ド」といいます!
これの、一番最初の音、「レ♭」を「ド」だと考えれば「ドーレミードミードーミー♪」のままで歌えます。
つまりは「ド」が「レ♭」のところまで移動してきた!だから「移動ド」っていう名前なのです。
キーは12種類あります。
- ドから始まるキー
- レ♭・ド♯から始まるキー
- レから始まるキー
- ミ♭・レ♯から始まるキー
- ミから始まるキー
- ファから始まるキー
- ソ♭・ファ♯から始まるキー
- ソから始まるキー
- ラ♭・ソ♯から始まるキー
- ラから始まるキー
- シ♭・ラ♯から始まるキー
- シから始まるキー
これをそれぞれ固定ドで歌うとなると、ドから始まるキー以外は♭、♯が出てきて大変だけど、
移動ドで歌えば、どのキーもぜーんぶ「ドーレミードミードーミー♪」で歌えます!あららくちん!
移動ドとは、私たちをらくちんにしてくれる、とっても便利なものなのです。
以上、簡単に移動ドの説明させていただきました。
もうちょっと詳しく移動ドの説明
移動ドは、「ド」が移動するとともに、他の音(レミファ・・)も一緒に移動しています。
その時に、音と音との距離は、変わらずに、そのまま移動しています。
例えばドとレの距離は、全音一つ分。
ミとファの距離は、半音一つ分。
どこに引っ越してもミとファは常にくっついてるラブラブカップルで、
どこに引っ越してもドとレには微妙に距離があるんですね!(笑)
そんな感じでどこに移動しても音と音との距離は変わらないと覚えてください!
移動ドを使うメリット
ソルフェージュでは移動ドを使います。
なぜ移動ドを使うかというと、メリットがとても大きいからです!
●移動ドでのドレミファソラシド、
たとえば「ド」は、基準の音で、どっしり構えて、みんなを支える人。
「ソ」は、ドのことが大好きで、ドのところに行きたがる人。
などなど(笑)それぞれキャラクターが違うんですね!
(このお話はもう少し進んだあと、「移動ドソルフェージュ【5】で詳しくお話します♪)
移動ドを使うと、それを一つ覚えれば、12キーどのキーでも、そのキャラクターがすぐにわかります。
●また、「ド」と「ファ」は完全4度、「ド」と「シ」は長7度などのインターバルも、一つ覚えれば、12キーどのキーでもすぐにわかります。
などなど、、
つまり、1つの努力で12倍になるというわけです!あらお得!
・・・
と、そんなわけで、今日は移動ドについて、お話させていただきました!
次回から、実際に移動ドソルフェージュのトレーニングをしていきます!
楽器、または、スマホのアプリでドレミファソラシドと音を出せるもの
を、用意してください♪
次回はこちら